会長挨拶(森林利用学会の紹介)

後藤純一

森林利用学会会長
高知大学教授 後藤 純一

学会へのお誘い

森林利用学会は、森林利用研究会であった1993年に日本学術会議に学術団体として登録されて以来、2012年で20年の年月を重ねてまいりました。この20年間に、大学では地方大学も含めて日本人学生に加えて多くの留学生を迎え、学位を授けて世の中に送り出してきました。また、研究機関では、外部資金を獲得して研究を進める体制が推進され、社会のニーズを的確に捉えて研究成果を公開して貢献してきました。さらに、林業の現場では、木材価格の低迷に対応する技術開発に取組み、ソフト・ハード両面で伐採搬出コストの削減に凌ぎを削ってきました。

これらの動きに呼応して、森林利用学会では運営体制が整備され、一年に4号の学会誌の発刊、総会、学術研究発表会、シンポジウム、現地検討会、学生向け高性能林業機械体験研修会の開催、国際研究集会や研究会活動の支援、森林利用学会賞・学生優秀論文発表賞制度の設置など、活動が充実してきました。これらの学会行事での会員の活動を通じて、現状の課題に対する学会会員間の共通認識も深まってまいりました。

森林利用学会で議論される話題は、林道、路網、機械、作業、労働科学、情報、バイオマスと益々幅広くなってきています。森林・林業を対象とする実学としての森林利用学会では、現場の課題を共有し、切磋琢磨して新たな技術の開発に挑み、解決策を現場で検証する活動に取組んでいます。ブレークスルーにつながる技術の創造には、新たな視点に立った発想も欠かせません。会員の所属も業種や学部を超えて多岐にわたっています。

これからも共に森林からの恵みを持続的に利用できるように、様々な技術を一層高め、積み上げていきませんか。皆さんの森林利用学会へのご参加を心よりお待ちしています。