学会誌36巻1号特集「ICT導入による林業のスマート化」への投稿募集

 今回の特集号では,「ICT導入による林業のスマート化」と題し,林業およびその周辺産業において,ICT(Information and Communication Technology;情報通信技術)を活用した林業のスマート化に関する研究の原稿を募集することにしました。

 近年のICTの技術革新にともない,林業においても森林情報の把握や林業経営の効率化にICTを活用する取組が進んでいます(林野庁2017)。わが国では人口減少や少子高齢化が急速に進む中低い労働生産性や高い労働災害率といった林業特有の課題にも対処していく必要があります。地理空間情報やICTなどの先端技術を駆使して生産性や安全性の飛躍的な向上や需要に応じた高度な木材生産を可能とするのが「スマート林業」です(林野庁2019)。本特集号は「ICT導入による林業のスマート化の加速に向けた挑戦」と題するシンポジウムの開催を受けて企画が始まりました。シンポジウムのタイトルにも「挑戦」という文字が入っていますように,林業のスマート化は始まったばかりです。そこで本特集では萌芽的な内容も積極的に受け付けたいと思います。

 通常の特集号は春の日本森林学会大会の時に開催される森林利用学会のシンポジウムのテーマを受けて編集されます。この3月は森林利用学会と森林計画学会が合同で名古屋大学において,前述したように「ICT導入による林業のスマート化の加速に向けた挑戦」と題したシンポジウムを開催する予定でした。登壇者の方々にも先進的で興味深い研究紹介を準備していただいていましたが新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止となってしまいました。しかし,シンポジウムのテーマでもある「ICT導入による林業のスマート化」は今年度の森林利用学会の中心課題でもあります。本来ならシンポジウムが本課題の活発な意見交換や議論の場となったと思いますが,本特集号が代わってその場の役割を果たし,それぞれが行っている研究がネットワークとしてつながり,さらに発展することを期待します。

 本特集は,2021年1月末発行の森林利用学会誌第36巻1号への掲載を予定しており,論文(研究・技術)については2020年9月30日(水)まで,その他の種別(速報,研究・技術資料,抄録,雑録)については2020年10月30日(金)まで原稿を募集いたします。会員の皆様からの多数のご投稿をお待ちしています。

森林利用学会誌編集委員会

2020年06月17日