未利用木材利用可能量推計および収穫システム研究会一覧

2023年度第2回木質バイオマス利用研究会(2023年11月17日)

2023年度第2回木質バイオマス利用研究会を開催いたします。今回は森林総合研究所での木質バイオマス研究の最前線を紹介いたします。奮ってのご参加をお待ち申し上げます。


会場
開催形式 ハイブリット方式
       オンサイト会場:森林総合研究所展示室(最大30名)
       オンライン会場:Microsoft teams

日程
2023年11月17日(金)

13:00-13:15 趣旨説明 髙橋正義

13:15-15:30 木質バイオマスの生産とエネルギー利用に関する研究の最前線

1.北海道におけるヤナギ短伐期萌芽栽培を用いた木質バイオマス生産の研究成果
原山尚徳(森林総合研究所 植物生態研究領域)
 スウェーデンなど海外の冷温帯地域で実施されているヤナギを用いた短伐期萌芽栽培(Short
rotation
coppice)による木質バイオマス生産手法を概説します。また、これまでに北海道で実施した研究成果を紹介します。

2.関東地域に分布するヤナギの成長対する堆肥の効果
香山雅純(森林総合研究所 植物生態研究領域)
 資源作物として有望視され、関東に分布する7種類のヤナギの栽培試験を行いました。土壌の養分が乏しい無施肥区(対照区)と堆肥の量が異なる施肥区(堆肥区、2倍堆肥区)
で試験を行ったところ、堆肥の施用で各樹種とも成長が促進され、特に2倍堆肥区のオノエヤナギとタチヤナギは欧州の目標の10
t/年を大きく上回りました。2年間の試験成果について紹介します。

3.ヤナギによる木質バイオマス生産の国内実用化への取り組み
高橋正義(森林総合研究所 森林災害・被害研究拠点)
 株式会社グリーンアースと森林研究・整備機構森林総合研究所は、既に欧米などで実用化されているヤナギを用いた短期間での木質バイオマス生産手法を日本国内で実用化するために、新たなプロジェクトを始めました。その概要を紹介します。

4.スギ燃料ガス化炉のクリンカ形成抑制のための木質バイオマス混合効果
小井土賢二(森林総合研究所 木材加工・特性研究領域)
 近年、小規模分散電源であるガス化熱電併給の導入が進んでいるが国内稼働率は低く、その一因として木質燃料の無機成分による固化物(クリンカ)の形成が挙げられます。木質燃料の混合によるクリンカ抑制に関する最新研究成果について紹介します。

15:45-16:45 木質バイオマスを利用した新素材、新用途開発に関する研究の最
前線

5.地域産業の創出を目指した木質バイオマス変換
山田竜彦(森林総合研究所 新素材研究拠点)
 国産森林資源の活用を担保することを目指した新しい成分利用法として講師が開発した「改質リグニン」に関する動向を中心にお話します。

6.木そのものを直接糖化発酵した新しいお酒 ー国内林業の起爆剤となる新産業創出を目指してー
大塚 祐一郎(森林総合研究所 森林資源化学研究領域)
 木そのものを直接糖化発酵して、木から飲用のお酒を造る技術が新しく開発されました。なぜ、今まで造られなかった「木の酒」が造られるようになったのか、そしてどんなお酒ができるのかなど木のお酒の製造方法とその特徴や魅力、将来展望などについて紹介します。

16:45-17:00 講評・まとめ 宇都宮大学 有賀一広


テーマ
森林総研での木質バイオマス関連研究の最前線(2023)

申込先
以下からお申し込みください。

11月16日(木)正午締切、申込者にZoom meetingリンクをお知らせいたします。リンクが届かない場合は、お問い合わせ先にご連絡ください。
https://forms.gle/CAipbx8f8o4nybp26
お問い合わせ先
宇都宮大学 有賀一広aruga@cc.utsunomiya-u.ac.jp(@を半角に直して送信してください)

2023年07月05日

2023年度第1回木質バイオマス利用研究会(2023年6月23日)

昨今、気候変動対策におけるバイオマス懐疑論やバイオマス発電事業からの撤退等、木質バイオマス発電事業の持続性・採算性が注目されております折、皆様と各地域の状況などについてご議論したく、標記研究会を企画いたしました。多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。なお、講演内容は発電用燃料材が中心となりますが、各地域のマテリアル利用も含めたサプライチェーンや、熱電併給CHP、チップ・薪・ペレットによる熱利用等の情報提供も歓迎いたします。


会場
東京大学農学部フードサイエンス棟中島ホール及びZoom meetingのハイブリッド(※1)

日程
2023年 6月23日(金)

13:00~13:15 宇都宮大学 有賀一広 趣旨説明
13:15~14:00 富山県森林研究所 図子光太郎 富山県における木質バイオマス利用(仮)
14:00~14:45 東京大学 當山啓介 千葉県における木質バイオマス利用(仮)
15:00~15:45 宮崎大学 櫻井 倫 宮崎県における木質バイオマス利用(仮)
15:45~16:30 宇都宮大学 有賀一広 全国における道路規格を考慮した未利用木材利用可能量推計(仮)
16:30~16:45 鹿児島大学 寺岡行雄、森のエネルギー研究所 佐藤政宗 講評・まとめ


テーマ
日本全国の森林バイオマスサプライチェーン調査と利用可能量推計(※2)

申込先
こちらからお申し込みください。
6月22日(木)正午締切、13時頃、申込者にZoom meetingリンクをお知らせいたします。リンクが届かない場合は、お問い合わせ先にご連絡ください。

お問い合わせ先
宇都宮大学 有賀一広aruga@cc.utsunomiya-u.ac.jp(@を半角に直して送信してください)

運営
東京大学 當山啓介

開催案内
2023年度第1回木質バイオマス利用研究会の開催について(PDF)
(※1)会場予約の関係で、対面での進行を優先いたします。Zoom meetingでの映像・音声不調の場合は、ご容赦ください。また、録画・録音はお控えください。
(※2)公益財団法人 市村清新技術財団 第3回(2020年度)地球環境助成

2023年07月05日

第6回研究会(2022年11月10~11日)

日時

2022年11月10日(木)、11日(金)
日程の詳細は案内文書をご覧ください。

見学内容

① 株式会社森林パワーホールディングス  ・株式会社宮崎森林発電所  ・株式会社グリーンバイオマスファクトリー  ・株式会社宮崎FCP(チップ工場)
②ヤマサンツリーファーム
③中国木材日向工場

定員

20名程度(先着順)

連絡先

宇都宮大学 有賀一広 aruga@cc.utsunomiya-u.ac.jp(送信する際は@を半角にしてください。)

申込時記載内容

参加を希望する見学内容:①、②、③
合流する集合場所:宮崎空港、①、②、③
交通手段:櫻井理事自動車(先着順7名同乗可能)、レンタカー、自家用車等

担当

宮崎大学 櫻井 倫

※新型コロナウィルスの状況によっては、変更または中止となることがあります。また、日程・見学地は変更となることがあります。変更になり次第、参加者にお知らせします。櫻井理事自動車以外の交通手段や食事は各自でご準備ください。

案内文書

詳細はこちらをご覧ください。

 

2022年11月29日

第5回研究会(2022年4月27日)

日時

令和4年4月27日(水) Zoom meeting

日程

13:00~13:15 趣旨説明 宇都宮大学 有賀一広
13:15~14:00 全国および北海道における原木輸送体制について 北海道立総合研究機構 酒井明香
14:00~14:45 岩手県のホイール型CTL生産の現状と課題 岩手大学 斎藤仁志
14:45~15:30 全国および北海道における未利用木材利用可能量推計 宇都宮大学 有賀一広

お問い合わせ先

宇都宮大学 有賀一広 aruga@cc.utsunomiya-u.ac.jp(@を半角に直して送信してください)

案内文書

詳細はこちらをご覧ください。

2022年04月29日

第4回研究会

開催日:2019年12月16日(月)

場所:琉球大学50周年記念会館中会議室

趣旨:

 平成24年7月に再生可能エネルギー固定価格買取制度FIT(Feed-in Tariff)が開始され,木質バイオマス発電,特に固定価格が高値に設定された未利用木材(森林バイオマス)を燃料とする発電施設が,平成29年3月時点で,全国で122ヵ所認定され,すでに39ヵ所で稼動しています。未利用木材を燃料として利用することは,林業振興や山村の雇用創出などに貢献することが期待されていますが,一方で出力5,000kWで60,000t/年程度が必要とされる未利用木材を買取期間20年間,安定して調達できるかが懸念されています。
 そこで本研究会では「日本全国の長期的な森林バイオマス利用可能量推計モデル」を構築することにより,このモデルを用いて施業体系,燃料材価格が変化した場合や収穫技術,路網整備が向上した場合のコスト低減による利用可能量への影響を検討するとともに,FIT終了後の状況についていくつかのシナリオを想定,分析することにより,今後の木質バイオマス発電の採算性向上に資する未利用木材長期安定供給シナリオを提示したいと考えております。
 また,これまで用材の生産システムに取組んできた森林利用学会におきまして, FITで認定を受け稼動を開始した発電所に未利用木材を燃料材として供給する事業体を対象として,実際の未利用木材収穫作業を調査し,効率的な未利用材収穫システムを構築し,新たな産業となる森林バイオマスサプライチェーンの確立,そして安定的な未利用木材の供 給体制の構築に貢献したいと考えております。
 以上の趣旨により,日頃「未利用木材利用可能量推計および収穫システム」などの研究に取組まれている皆様と深く議論したく,今回,このような研究会を企画いたしました。本研究会では今後も現地検討会や森林利用学会,日本森林学会におきまして公募セッションや企画シンポジウムを開催するとともに,研究成果は森林利用学会誌,日本森林学会誌におきまして特集号として公表していきたいと考えております。多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

講演:

沖縄県の森林・林業・木質バイオマス利用 木島真志(琉球大学)
GIS を活用した素材生産増産に向けた市町村の取り組み 鹿又秀聡(森林総合研究所)
広域最適施業体系設定 當山啓介(東京大学)
木材価格の市場メカニズムを考慮した長期広域伐採計画の立案手法 守口 海 (京都大学)

案内文書

2020年06月17日

第3回研究会

開催日:2019年6月12日(水)

場所:東京大学農学部弥生講堂アネックスエンゼル研究棟講義室

趣旨:

 平成24年7月に再生可能エネルギー固定価格買取制度FIT(Feed-in Tariff)が開始され,木質バイオマス発電,特に固定価格が高値に設定された未利用木材(森林バイオマス)を燃料とする発電施設が,平成29年3月時点で,全国で122ヵ所認定され,すでに39ヵ所で稼動しています。未利用木材を燃料として利用することは,林業振興や山村の雇用創出などに貢献することが期待されていますが,一方で出力5,000kWで60,000t/年程度が必要とされる未利用木材を買取期間20年間,安定して調達できるかが懸念されています。
 そこで本研究会では「日本全国の長期的な森林バイオマス利用可能量推計モデル」を構築することにより,このモデルを用いて施業体系,燃料材価格が変化した場合や収穫技術,路網整備が向上した場合のコスト低減による利用可能量への影響を検討するとともに,FIT終了後の状況についていくつかのシナリオを想定,分析することにより,今後の木質バイオマス発電の採算性向上に資する未利用木材長期安定供給シナリオを提示したいと考えております。
 また,これまで用材の生産システムに取組んできた森林利用学会におきまして, FITで認定を受け稼動を開始した発電所に未利用木材を燃料材として供給する事業体を対象として,実際の未利用木材収穫作業を調査し,効率的な未利用材収穫システムを構築し,新たな産業となる森林バイオマスサプライチェーンの確立,そして安定的な未利用木材の供 給体制の構築に貢献したいと考えております。
 以上の趣旨により,日頃「未利用木材利用可能量推計および収穫システム」などの研究に取組まれている皆様と深く議論したく,今回,このような研究会を企画いたしました。本研究会では今後も現地検討会や森林利用学会,日本森林学会におきまして公募セッションや企画シンポジウムを開催するとともに,研究成果は森林利用学会誌,日本森林学会誌におきまして特集号として公表していきたいと考えております。多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

講演:

日本全国の地形・路網を考慮した作業システムと利用可能量 白澤紘明(森林総合研究所)
造材歩留まりを考慮した木質資源利用可能量の検討 斎藤仁志(岩手大学)
未利用森林バイオマス資源の発生・生産と収穫 吉岡拓如(東京大学)
里山林の未利用樹種の高付加価値化を含めた地域内木質バイオマス利用の再構築 山場淳史(広島県立総合技術研究所林業技術センター)
イタリアのバイオマス利用 有賀一広(宇都宮大学)

案内文書

2020年06月17日

第2回研究会

開催日:2018年11月16日(金)

場所:東京農工大学2号館21番教室

趣旨:

 平成24年7月に再生可能エネルギー固定価格買取制度FIT(Feed-in Tariff)が開始され,木質バイオマス発電,特に固定価格が高値に設定された未利用木材(森林バイオマス)を燃料とする発電施設が,平成29年3月時点で,全国で122ヵ所認定され,すでに39ヵ所で稼動しています。未利用木材を燃料として利用することは,林業振興や山村の雇用創出などに貢献することが期待されていますが,一方で出力5,000kWで60,000t/年程度が必要とされる未利用木材を買取期間20年間,安定して調達できるかが懸念されています。
 そこで本研究会では「日本全国の長期的な森林バイオマス利用可能量推計モデル」を構築することにより,このモデルを用いて施業体系,燃料材価格が変化した場合や収穫技術,路網整備が向上した場合のコスト低減による利用可能量への影響を検討するとともに,FIT終了後の状況についていくつかのシナリオを想定,分析することにより,今後の木質バイオマス発電の採算性向上に資する未利用木材長期安定供給シナリオを提示したいと考えております。
 また,これまで用材の生産システムに取組んできた森林利用学会におきまして, FITで認定を受け稼動を開始した発電所に未利用木材を燃料材として供給する事業体を対象として,実際の未利用木材収穫作業を調査し,効率的な未利用材収穫システムを構築し,新たな産業となる森林バイオマスサプライチェーンの確立,そして安定的な未利用木材の供 給体制の構築に貢献したいと考えております。
 以上の趣旨により,日頃「未利用木材利用可能量推計および収穫システム」などの研究に取組まれている皆様と深く議論したく,今回,このような研究会を企画いたしました。本研究会では今後も現地検討会や森林利用学会,日本森林学会におきまして公募セッションや企画シンポジウムを開催するとともに,研究成果は森林利用学会誌,日本森林学会誌におきまして特集号として公表していきたいと考えております。多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

講演:

開催の趣旨について 有賀一広(宇都宮大学農学部)
移動式チッパーによる木質バイオマス生産 吉田美佳(筑波大学)
岡山県における木質バイオマス発電の動向 片桐智之(岡山県農林水産総合センター森林研究所)
山口県における森林バイオマス利用の取り組み~収集運搬システム構築、収集可能量把握等~ 山田隆信(山口県森林企画課)
宮崎県における木質バイオマス発電の動向 櫻井倫(宮崎大学)

案内文書

2020年06月17日

第1回研究会

開催日:2018年6月27日(水)~28日(木)

場所:東京大学農学部弥生講堂 アネックスエンゼル研究棟講義室

趣旨:

 平成24年7月に再生可能エネルギー固定価格買取制度FIT(Feed-in Tariff)が開始され,木質バイオマス発電,特に固定価格が高値に設定された未利用木材(森林バイオマス)を燃料とする発電施設が,平成29年3月時点で,全国で122ヵ所認定され,すでに39ヵ所で稼動しています。未利用木材を燃料として利用することは,林業振興や山村の雇用創出などに貢献することが期待されていますが,一方で出力5,000kWで60,000t/年程度が必要とされる未利用木材を買取期間20年間,安定して調達できるかが懸念されています。
 そこで本研究会では「日本全国の長期的な森林バイオマス利用可能量推計モデル」を構築することにより,このモデルを用いて施業体系,燃料材価格が変化した場合や収穫技術,路網整備が向上した場合のコスト低減による利用可能量への影響を検討するとともに,FIT終了後の状況についていくつかのシナリオを想定,分析することにより,今後の木質バイオマス発電の採算性向上に資する未利用木材長期安定供給シナリオを提示したいと考えております。
 また,これまで用材の生産システムに取組んできた森林利用学会におきまして, FITで認定を受け稼動を開始した発電所に未利用木材を燃料材として供給する事業体を対象として,実際の未利用木材収穫作業を調査し,効率的な未利用材収穫システムを構築し,新たな産業となる森林バイオマスサプライチェーンの確立,そして安定的な未利用木材の供 給体制の構築に貢献したいと考えております。
 以上の趣旨により,日頃「未利用木材利用可能量推計および収穫システム」などの研究に取組まれている皆様と深く議論したく,今回,このような研究会を企画いたしました。本研究会では今後も現地検討会や森林利用学会,日本森林学会におきまして公募セッションや企画シンポジウムを開催するとともに,研究成果は森林利用学会誌,日本森林学会 誌におきまして特集号として公表していきたいと考えております。多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

講演:

開催の趣旨,今後の予定について 有賀一広(宇都宮大学農学部)
全国未利用木材利用可能量推計に向けて 白澤紘明(信州大学)山本嵩久(宇都宮大学)
富山県における木材利用可能量の推計について 図子光太郎(富山県農林水産総合技術センター森林研究所)
アクセシビリティを指標とした木質バイオマス発電所への森林資源供給の可能性 中田知沙(三重大学農学部)
岡山県真庭市における取り組み 長谷川尚史(京都大学フィールド科学教育研究センター)
未利用広葉樹や新たな森林資源(コウヨウザン)収穫システムの研究計画について 鈴木保志(高知大学農学部)

案内文書

2020年06月17日