その他の主催・共催・後援行事

二学会合同シンポジウム「ICT導入による林業のスマート化の加速に向けた挑戦」

 森林利用学会と森林計画学会は、両学会合同でオンライン形式によるシンポジウムを開催いたします。
 新型コロナウイルスの影響により、「第131回日本森林学会大会」の関連研究集会として開催を目指したものの中止とした企画を踏襲し、「林業のスマート化」について議論いたします。
 両学会の会員を含む多くの方々の参加を期待します。

日  時:2020年12月19日(土) 13:00~16:00

開催方法:オンライン リアルタイム配信(Zoom webinar)

申込方法:シンポジウム参加申し込みページにて12月11日(金)までに手続き
     https://forms.gle/mZNouWbcs1L2egVv8

問合せ先:jfes-seminar2020@jfes.jp(森林利用学会 担当:板谷明美)
     jsfpjefs@gmail.com(森林計画学会 担当:髙橋正義)

趣  旨

 我が国の人工林は、第二次世界大戦後から高度経済成長期にかけて植栽されたスギやヒノキなどの人工林が大きく育ち,木材として利用可能な時期を迎えている。一方,成熟した森林が十分に活用されず,伐採後の植栽も滞っている。このことが若齢級の森林面積の減少につながり,将来的にはその面積のまま齢級が上がっていくことになる。この状態が続くと持続的な森林管理を行うことができなくなる。2019年4月に森林経営管理法が施行され,森林経営管理制度がスタートした。これは適切な経営管理が行われていない森林の経営管理を意欲と能力のある林業経営者に集積・集約化するとともに,それができない森林の経営管理を市町村が行うことで森林の経営管理を確保し,林業の成長産業化と森林の適切な管理の両立を目指すものである。このような林業の成長産業化に向けて,制度を十分に機能させるためには情報通信技術(ICT)の導入により,林業のスマート化を加速させることが急務である。森林利用学会と森林計画利用学会は,2030年に向けた技術体系の確立を目指し、合同でシンポジウム「ICT導入による林業のスマート化の加速に向けた挑戦」を開催する。

プログラム

13:00 ~ 13:05 シンポジウム趣旨説明 板谷明美(三重大学)
13:05 ~ 13:25 「林業のスマート化を考える」寺岡行雄(鹿児島大学)
13:25 ~ 13:45 「スマート化技術による素材生産の自動化」有水賢吾(森林総研)
13:45 ~ 14:05 「林業のスマート化に向けたセンシング技術」加治佐剛(鹿児島大学)
14:05 ~ 14:25 「林業のスマート化によって作業はどう変わるか」猪俣雄太(森林総研)
14:40 ~ 15:50 パネルディスカッション「スマート林業のあり方と今後の展開」
          司会:髙橋正義(森林総研)・長谷川尚史(京都大学)
          パネリスト:加治佐剛・山本一清(名古屋大学)・有水賢吾・猪俣雄太
15:50 ~ 15:55 森林利用学会会長によるコメント 山田容三(愛媛大学)
15:55 ~ 16:00 森林計画学会会長によるコメント 松村直人(三重大学)

案内文書

2020年11月25日

林業経済学会主催,森林計画学会・森林利用学会共催合同シンポジウム「2050年、日本の林業はどうなるか?―若手・中堅研究者が斬る―」

開催日:2019年12月23日(月)

場所:東京農業大学横井講堂(農大アカデミアセンター地下1階、東京都世田谷区桜丘1-1-1)

趣旨:

 2050年に日本林業はどのようになっているのであろうか。その姿を描くことを主眼に、林業経済学会、森林計画学会、森林利用学会の林業を主たる研究分野とする学会が集い、30年後を担う中堅3名からの報告を受けて討論するシンポジウムを企画した。広く皆様の参加をお願いしたい。
 ミレニアム開発目標(MDGs)の策定から15年余りが経ち、環境問題や気候変動の深刻化、国内や国家間の格差拡大、企業やNGOの役割の拡大等が進み、それらに対応すべく持続可能な開発目標(SDGs)が採択された。その目標9に「強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」、目標15に「陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る」こと等が含まれ、陸上生態系を適切に保全しつつ、再生可能な自然資源を現代社会に有効活用する取り組みが一層重要になっている。また、パリ協定では省エネや脱CO2エネルギーへの転換によって「2030年度までに2013年度比で温室効果ガスの排出を26%削減」し、2050年には80%削減する目標を掲げている。このことは再生可能エネルギーの利用拡大を必須とし、林業へも直結する。こうした状況認識の上で、日本林業は将来どうなるか、持続可能な森林経営を実現させるにはどういう取り組みが必要かを議論したい。

報告:

「人口・世帯予測と社会経済シナリオに基づく将来日本の森林セクター評価」 多田忠義(農林中金総合研究所)
「林業経営の採算性を考慮した木質資源の循環利用可能量に基づく森林計画の評価・提言」 中島徹(東京大学)
「伐出技術から見た木質資源利用可能量と素材生産の展望」   齋藤仁志(岩手大学)

主催:林業経済学会,共催:森林計画学会・森林利用学会

2020年06月16日